生活

新築にオール電化を導入するメリット

「新築にオール電化を導入しようか悩んでいる」
「光熱費が安くなる新築一戸建てを建てたい」
「ZEH住宅の魅力が知りたい」

これから新築を建てようと計画をしているご家庭は多いですが、暮らしを快適にするためには自分の生活スタイルに合っている電化設備が整っているかは非常に重要なポイントになります。
特に新しい暮らしを始める上で、光熱費の節約や危険性の少ない設備を取り入れたいと考えている方には「オール電化」の導入をおすすめします。
最近耳にする機会が増えてきたオール電化ですが、これは住宅で用いるエネルギーを全て電気で賄えるようなシステムや設備を導入することにあります。

参考:後悔したくない!新築はオール電化とガス併用、どっちがいい?

高いポテンシャルを持つ洋上風力発電

ZEH住宅の魅力

リフォームに伴い、調理や給湯でガスを使用してきたご家庭がオール電化の設備に交換するという方も増えていますが、これから新築を建てようと考えているなら最初から電気をエネルギーとして使用する専用設備を住宅にしっかり取り入れることができるメリットがあります。
こういった住宅を「ZEH」と呼び、高度な断熱や高効率な設備システムの導入によりエネルギーの使用量をできるだけ抑えると共に、太陽光発電でエネルギーをつくり家庭での年間の一次エネルギー消費量の収支を、ゼロもしくはマイナスにする住宅を指します。
ZEH住宅にすることで、性能要件をクリアすれば補助金や減税、優遇制度が併用することができることも注目を集めている理由の一つとなっています。

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新築にオール電化を導入するメリット

光熱費の節約

では実際に新築にオール電化を導入することで得られる最大のメリットの一つが、「光熱費の節約」にあります。
家庭で使用するエネルギーを電気に一本化させることが可能なので、都市ガスやプロパンガスといったガスの契約を行う必要がありません。
そのため今まで支払っていたガス料金自体を節約することができますし、これだけでも毎月の光熱費に大きな違いが出てきます。
また電気会社によっては、電気に一本化している住宅に向けたお得な電気料金プランを設定しているケースが増えており、昼夜間の時間帯別に電気料金単価を設定し、エコキュートを使用する夜間の電気料金単価を安く設定していることが多いです。
ZEH住宅で多く採用されているエコキュートは、空気の熱を使用し効率よくお湯を沸かすことができる給湯機です。
自宅で利用する全てのエネルギーのうち、給湯は約3割ものエネルギーを使用している部分です。
そこでエコキュートを取り入れることにより、給湯で使用されていた多くのエネルギーを削減しお得な電気料金プランに切り替えることで、電気とガスを併用している家庭と比べて光熱費が安くなるシステムです。
実際に木造戸建て4LDKに4人家族が住んでいる場合、ガスと電気を併用していたらLPガス代が年間約143,200円、電気代が約178,300円なのに対し、エコキュートならばガス代がかからず電気代のみ年間約219,400円となるため、年間約10.2万円分がお得になっていることがわかります。

ガスより火災が発生する危険性が低い

他にもガスより火災が発生する危険性が低いこともメリットの一つといわれています。
オール電化を導入した住宅の場合、調理を行うキッチンにはIHクッキングヒーターやエコキュート等の機器が使用されているため、調理や給湯は電気や空気の力によって熱を生み出す仕組みなので一切火を使う必要がありません。
ガスの場合火加減を間違ってしまうと、火災が発生したり着衣発火などの危険性も起こることを考えると、小さなお子様や高齢の方がご家族の中にいるという場合も安心です。
またガスを使用している住宅では、ガス漏れや不完全燃焼による一酸化炭素中毒の危険性があり、特に一酸化炭素は換気をしないままガスが燃え続け、室内の酸素が不足し不完全燃焼の状態になると発生します。
一酸化炭素は毒性が強いのに対し、無色で無臭なため対策を怠ると重大な中毒症状を引き起こす危険性を持っています。
しかしエネルギーを電気1本に絞っている住宅ならば、一酸化炭素の発生の原因となるガスを使用しないため、より安全な生活をおくることができます。

まとめ

日本は世界的にも地震や台風など自然災害が発生しやすい国であり、災害時に停電で自宅の設備が一切使用できなくなり困った経験をしたことのある方は非常に多いです。
特にエネルギーを電気に一本化しているオール電化は、災害時に大きなリスクがあるのではと不安に感じてしまう方も多いです。
しかし過去に災害が発生した時、電気とガス、水道といった生活インフラの中で最も早く復旧した実績を持つのが電気であり、1995年の阪神淡路大震災、2004年の新潟中越地震、2011年の東日本大震災の際に水道や都市ガスよりも電気の復旧が早かった報告があります。
そして災害時に断水されてしまっても、エコキュートを導入していれば予め沸かしたお湯を貯めておくシステムなので、タンク内のお湯や水を生活用水として使うことができます。
災害時には飲料水を優先し、トイレで使用する生活用水まで手がまわらないことが大半ですが、主流タイプで370Lのお湯・水が備蓄されていれば非常時も安心です。

最終更新日 2025年7月24日