老人ホームに勤めて思うこと

老人ホームの介護福祉士として勤務して15年になります。

入所される方を一言で言うと(多種多様)です。

1番多いのが、認知症を発症した方で約8割を占めています。

残りの2割はと言うと、事故や病気が原因で手術を受け、自宅へ戻る前にリハビリをしようという方になります。

この2割の方のほとんどが認知症を発症しておらず、意思疎通が普通に行えます。

老人ホームの職員は、入所された方に分け隔てなくサービスを提供します。

ご本人や家族の要望で少し違いがあったとしても、1日の流れは大きな違いはありません。

その結果どうなると思いますか?

答えは、残りの2割の方が認知症を発症することが増えてくるのです。

毎日の流れに大きな変化がなく、仲良くなった隣の席の人が認知症を発症していたら、一緒に生活する時間が長ければ長いほど、認知症になってしまうのです。

その事に気付いてからは、毎日の流れの中にアクティビティの時間を設け、身体を動かして遊ぶと題してリハビリを行なったり、月間、週間ごとに催しを開催したりと1日の中に(少しの変化)を設けるようになりました。

そして嬉しい事に、認知症を発症せず退所される方が増えました。

介護職員として老人ホームで日々頑張っているのですが、介護士だけでは限界があります。

やはり利用者の方にとって1番大事なのは、家族の支えと協力なのです。

中には悲しい事に、入所されると家族の面会がなくなった方もいらっしゃいます。

入所前に家族に介護してもらっていた利用者ほど面会が少なくなったりするのです。

介護士がどれだけ利用者に寄り添うケアを心がけていても、家族には勝てないのです。

最近、こんなことがありました。

若年性アルツハイマーを発症しているAさんは、意思疎通が出来ません。

介護士が話しかけても、いつも不思議そうな顔をして挙動不審になってしまいます。

きっと、介護士が誰なのかわからないから、不安を感じているのだと思います。

ですが、ご家族が面会に来られるとAさんは目を見開き、万年な笑みを浮かべるのです。

これには感服しましたね。

やはり、何処にいたとしても、離れていたとしても、家族に勝るものはないのです。

歳をとり、家族だけではケアができず、老人ホームを利用する事になったとしても、家族の支えと協力あってこその老人ホームだと覚えていて欲しいのです。

より良いケアを沢山の方に提供できるように頑張っていけるのも利用者の家族の協力あってなんです。

 

 

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最終更新日 2025年7月24日